オフィスのレイアウト・内装工事 ポイントと流れ

新しいオフィスとの契約が決まると、いよいよ本格的な移転作業が始まります。
新オフィスの面積や形状をもとにレイアウトプランを考え、実際の内装工事を行うまでの期間や流れを紹介します。

レイアウトプランの作成

①レイアウトは複数業者から

オフィスのレイアウトは近年多様化しています。複数の業者からレイアウト案を出すことで、これまでになかった新しいデザインのオフィスを発見できます。最終的に社員の意見を聞いたり社内コンペを行うことで、社員の満足度が高いオフィスにすることができます。

②現オフィスの不足分を解消

レイアウトの際には、まず現在のオフィスで困っていることや不満に思うところを解消できるようなレイアウトにすることが重要です。新オフィスということで新しいことを取り入れすぎて結局今のオフィスの不足分を解消できなければ、移転する目的が半減してしまいますので、絶対に改善したい部分から重点的にレイアウトへ反映していくことが重要です。

③人数の増減や組織改編に対応できるレイアウト

会社の人数や組織改編は毎年起こりますが、オフィス移転は何度もできるものではありません。
レイアウトを決める段階でそのような変化に対応できるように、可変性の高いデザインにしておくことが重要です。

■レイアウト作成期間

・2週間~1か月

内装工事

①「居抜き物件」と「スケルトン物件」で費用が違う

オフィス移転の内装費用の相場は1坪あたり10万~30万円と言われています。
ただ、移転先のオフィスが「居抜き物件」か「スケルトン物件」かによって単価が大きく違います。

居抜き物件

居抜き物件は空調設備や消防設備など内装の基礎部分はそのままの物件を言います。
前のテナントもオフィスとして利用していた場合、それらの工事が不要になるので、
フローリングや照明なども工事不要で利用できるため、単価が安くなります。

スケルトン物件

スケルトン物件は壁・床・天井などすべての内装が完全に撤去されている状態の物件を言います。
壁や床の素材を1から選ぶことができるのでレイアウトの自由度は高くなりますので、居抜き物件に比べて内装費用が20%程高くなる傾向にあります。

②工事業者を指定される場合がある

ビルによっては内装業者をオーナー側で指定されることがあります。スケジュールの調整など融通が利く場合が多いですが、あまりにも費用が高い場合はビルオーナーまたはオフィス仲介業者に相談してみると良いでしょう。

■内装工事期間

・1か月~2か月

内装工事の期間と費用は余裕をもって確保する

内装工事では同じフロアやビルの会社に迷惑がかかるので、オフィスによっては営業時間内の作業ができないケースがあります。
その場合、営業時間外の土日や深夜に作業を行う必要があるので、時間や費用が多くかかります。
また、電気の配線や防災上の問題など工事中に変更が必要になろことも多いので、期間や費用は余裕をもって確保しておきましょう。

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