オフィス移転には高額な経費と日数をかけて行いますので、その後の会社経営にプラスに働くような移転を行いたいですよね。
オフィス移転を成功させるために必要な3つのポイントをまとめたマニュアルをご提案します。
1.「いつまでにオフィス移転が必要なのか?」を明確化
オフィス移転の理由は会社によってさまざまですが、移転のタイミングを明確にすることが重要です。理由によってはそもそも本当にオフィス移転が必要なのか、またはすぐに移転準備に取り掛かる必要が出てきます。
■オフィス移転の重要性が高いケース
- 再開発エリアでビルの立ち退きが決まっている
- 社員数の増減予定がある
- オーナから予算以上の賃料増額要請を受けている
- 定期借家契約で期間が迫っている
- 旧耐震基準のビルである
上記理由では具体的な期間が決まっているため、予定日から逆算して移転スケジュールを計画する必要があります。オフィス移転には最低6ヵ月以上の期間がかかりますので、期限が迫っている場合はすぐに取り掛かりましょう。
■業績や事業計画によってオフィス移転が必要なケース
- 入居時に比べて社員数が増加している
- 増収増益で税制対策の一環として移転を行う
- 営業活動や通勤を考えるとリッチ条件に問題がある
- M&Aやグループ会社の合併により広いオフィス・事務所が必要になる
上記理由では戦略的にオフィス移転を計画することになりますが、オフィス探しの状況によっては期限を延期する判断も重要になります
東京都内など都心部では約約97%のオフィスが埋まっている状況です。仮に、希望のオフィスが見つからなかった場合に、無理にオフィス移転を実行するよりも、条件に合ったオフィスが空くのを待った方が会社としてプラスに働く可能性が高いです。
2.予算を明確化
オフィス移転では敷金だけで月額賃料の12カ月が一般的です。さらに、首都圏を中心にオフィス賃料が高騰しており、坪単価が数年前の倍近くになっているエリアもあります。
せっかく良い物件を見つけても、内装費や引っ越し費用などを計算すると結局予算が足りないということになると、時間と労力が無駄になってしまうので、予めオフィス移転にかけられる予算を明確化しておく必要があります。
オフィス移転にかかる主な費用
①オフィス賃貸の保証金・敷金
家賃の滞納や無断退出などによりビルオーナーが損害を被ることが無いように、契約時に支払う金額です。賃貸オフィスを借りる際にビルオーナーに対して、家賃の滞納や入居テナントの過失による損傷の修繕費を担保するために、契約時に支払う金銭となっています。基本的に退去時に原状回復費用を差し引いた金額が返却されますが、一部「償却費」として引かれることもあります。
費用相場:月額賃料の12カ月分
②原状回復費
賃貸オフィスでは入居時の契約で原状回復費用を借主負担と定めることが一般的です。また、原状回復工事を行う工事業者に関してもビルオーナーが指定する場合が多いです。あまりにも不当な見積もりを出された場合は他社との見積もりを比較してビルオーナーに交渉してみると良いでしょう。
費用相場:1坪50,000円×坪数
③内装工事費用
賃貸事務所は退去時に現状回復が行われるため、ほとんどの場合入居時に内装工事が必要になります。
基本的な壁や間取りだけでなく、電源やインターネット回線を床の下に通すOAフロアの導入など業種によって工事内容も様々です。
費用相場:1坪50,000円×坪数
④引越し費用
賃貸オフィスの引っ越しはオフィスの階数やエレベーターの有無によって金額が変わります。また、ビルによっては同じフロアの会社に迷惑が掛からないように休日または営業時間外での作業が必要になる場合もあります。
費用相場:1人30,000円×人数
居抜き物件で移転費用を抑える
ベンチャー企業など移転費用をできるだけ抑えたい企業には居抜き物件がおすすめです。居抜き物件の場合、内装工事不要で入居ができ、敷金も3か月~6ヵ月と比較的安い傾向があります。また、退去時も原状回復が不要なので、移転費用をかなり抑えることが可能です。
3.移転スケジュールの作成
- いつまでにオフィス移転が必要か
- オフィス移転の予算
この2つが決まったらオフィス探しの前に移転のスケジュールを作成しましょう。
オフィス賃貸を行う際の契約書の内容によって、退去申し込みを行う期限が定められています。
期限外での申し込みには違約金が発生するので注意しましょう。
移転スケジュールがないとオフィス探しに時間がかかり、レイアウト・内装工事や引っ越し準備などを急いで行うことになります。また、工事作業は日程変更が付きものなので余裕を持ったスケジュール管理が重要です。
スケジュールが決まっていることで検索条件を絞って最適なオフィスを探しやすくなります。
2020年4月1日から新オフィスでの営業を希望される場合の移転スケジュールの例はこちらです。
■ビルサクではオフィス移転前の説明会を無料で行っています。
オフィス移転は会社にとって大きなイベントです。
しかし、そこで、ビルサクでは直近の移転予定の有無に関わらず、
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