更新日:2025年6月25日
― 自社らしさを最大限に表現できる、新しいオフィス選びのカタチ ―
働き方の多様化と共に、企業のオフィスに求められる条件も大きく変化しています。立地や設備だけでなく、「いかに企業の個性を空間で表現できるか」という視点が、オフィス選びの大きなポイントになってきました。
その中で注目を集めているのが「一棟貸しオフィス」という選択肢です。
一棟貸しとは、ビル1棟をまるごと1社で借り上げて利用するスタイルのこと。共用部も含めて自由に使えるため、企業の世界観やブランドイメージを体現できるオフィス設計が可能となります。
一棟貸しオフィスが持つ3つの大きなメリット
1. コスト削減につながる賢い選択
一見、ビルを丸ごと借りるのは高額に思えるかもしれませんが、実は中長期的に見るとコストカットに繋がるケースが多いのです。
通常の賃貸オフィスビルでは、共用部の清掃・空調・点検・セキュリティなどの管理費が共益費として発生します。しかし、一棟貸しの場合は管理の方法を自社で決められるため、必要最低限の範囲に絞って外注することで、無駄なコストを抑えることができます。また、掃除などを社内対応にすればさらなるコスト圧縮も可能です。
2. 自社らしさを打ち出せる自由な内装・デザイン
一棟貸しオフィスでは、ビル全体をまるごと“自社の空間”として演出できます。たとえばエントランスやエレベーター、廊下といった通常は共用部となるスペースも自由にレイアウト可能。
これにより、来訪者の第一印象から社内の雰囲気まで、自社の理念やイメージを明確に伝えることができるようになります。
たとえば、ナチュラルな木目調の内装で環境配慮型の企業文化を打ち出したり、スタイリッシュなデザインでIT系企業らしい最先端な印象を与えることも。デザイン性とブランディングが直結するのは、一棟貸しならではの魅力です。
3. イメージ戦略・ブランディングにも強い
企業にとって「オフィスは名刺代わり」とも言える存在です。来客時の印象はもちろん、社員のモチベーションや採用活動にも影響を与えます。
一棟貸しオフィスでは、他社のテナントに左右されずに企業の価値観を空間に反映できるため、ブランドの一貫性を高めることが可能です。万が一、同じビルの他テナントが不祥事を起こしたとしても、自社だけのビルであれば、そうした外的イメージリスクを回避できます。
フロアごとに「役割」を持たせるレイアウト構成
一棟貸しオフィスでは、フロアごとに異なるテーマや機能を持たせる設計ができます。たとえば、
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1階:受付・ショールーム・応接スペース
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2階:執務スペース・会議室
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3階:カフェ・リラックスフロア・社員ラウンジ
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屋上:イベントスペース・BBQ・社内レクリエーション
このように、フロア構成を戦略的に設計することで、仕事と休息のメリハリが生まれ、社内の生産性や満足度の向上にもつながります。
防災・定期点検も要チェック
一棟貸しでは管理を自社で行える反面、防火管理や定期点検の責任も発生します。防火管理者の設置義務や、消防計画の提出が求められるケースもあるため、事前に契約内容をしっかり確認しましょう。
とはいえ、最近ではこれらの業務を管理会社に外部委託するケースが多く、コストと安心のバランスを取りながら運営できます。
どんな企業に向いているのか?
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小売業・物流企業:フロアを倉庫や在庫スペースとして活用可能
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夜間稼働がある業種:24時間利用可で出入り自由
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ブランディングを重視する企業:内装・空間演出に強いこだわりを持てる
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セキュリティ意識の高い企業:フロアごとのゾーニングで機密性確保